100年後も雪国であるために。

作成: 日時: 2022年3月1日
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Ecolodges Japan in YUKIGUNI

雪国観光圏は、ユニークな雪国文化を次世代に受け継いでいくために、「100年後も雪国であるために」という理念を掲げて活動しています。雪国ならでは文化を大切にし、先人の知恵を学ぶこと。古いものを磨き上げ、新しい価値を生み出すこと。そして自然や文化を残すための活動に取り組んでいます。私たちは、観光を通して持続可能な地域づくりに貢献していきます。

Ecolodges Japan in YUKIGUNI

雪国観光圏の理念を体現するエコロッジ

エコロッジといわれる宿泊施設は、世界中に存在していますが、一般的には「地域環境の保護」「地域社会への貢献」「本物の自然や文化との交流」といった条件を満たした上質で小規模な宿泊施設のことを指します。つまりエコロッジは、世界各地の多様な地域特性にあわせて、多様なスタイルで存在しているといえるでしょう。

そして私たちの雪国にも、世界でも類をみないユニークな環境があり、その自然環境に寄り添ったエコロッジがあります。それぞれのエコロッジは、地域社会に利益をもたらし、地域の自然や文化を次世代に受け継ぐという志を共有しています。そして旅行者が雪国を体感できるように、自然や文化、歴史を体験できるアクティビティをご用意しています。上質で小規模かつ持続可能性に配慮した体験型宿泊施設。それが雪国のエコロッジです。

Ecolodges Japan in YUKIGUNIでは、「100年後も雪国であるために」という理念を実践しているエコロッジを紹介しています。

雪国版エコロッジ英語ウェブサイト

Ecolodges Japan in YUKIGUNI

エコロッジ要件—ソーシャルインパクトの可視化

雪国のエコロッジは「100年後も雪国であるために」という理念にもとづいて、「雪と水を守る」「雪国らしい食や地域産業を維持する」という点を重視し約40のエコロッジ要件を定めました。それぞれの要件ごとに宿泊施設の達成度を数値化することで、ソーシャルインパクトを可視化するとともに、さらなる改善に取り組んでいきます。

ECO LODGES

別邸仙寿庵

日本の伝統的な建築と現代的なデザインが融合した宿。谷川岳の山麓に位置し、周辺の自然環境に溶け込んでいる。環境対策を推進しグリーンキーを取得している。月ごとに廃棄量の目標値を定め食品ロスの削減に取り組む。自然や地域との共生を大切にしている宿。

ひなの宿ちとせ

世界でも有数の積雪量を誇る山間部に位置し、豊かな里山に囲まれた温泉宿。地域の自然や文化を体感できるアクティビティも充実。高温で自噴する温泉を活用した取り組みで地域をリードしている。

HATAGO井仙

新幹線を降りてすぐという立地でありながら、自然や文化に関するアクティビティを充実させ、雪国を感じられる宿。食の保存方法や調理法など雪国の食文化を表現した料理も魅力。

貝掛温泉

貝掛温泉は、上信越高原国立公園内に位置しており、周囲を森に囲まれる奥湯沢の一軒宿。近くにコンビニや店はない。山の中を進み、車がギリギリ通れるほどの橋を渡った先に見える、まさに隠れ家のような秘湯。全国的にも珍しい目に効く温泉を自然に囲まれながらじっくりと楽しむことができる。

法師温泉 長寿舘

文化財に指定された木造の建物で、伝統的な旅館の風情を味わえる。自然に湧き出る温泉を維持していくためにモニタリングを行い、持続可能性に配慮した経営をしている。周辺の国有林の生物多様性復元を目指す取り組みにも参加している。

旅館たにがわ

谷川岳の山麓に位置し、すべての客室から谷川岳が見えるように設計されている。環境に配慮し、使い捨て削減や排水の浄化に取り組む。ロビーには昔ながらの雪国らしさを感じさせる囲炉裏があり、郷土料理の提供などのおもてなしを提供している。

ryugon

雪国ならではの重厚な古民家をベースに、サステナブルな思想でリノベーションした宿。井戸水を使った冷房システムを取り入れ、冷暖房のエネルギー効率向上のため断熱性を高めている。地域の文化や自然を感じるアクティビティが豊富にあり、季節や気分に応じて選ぶことができる。

里山十帖

その名の通り里山に囲まれた宿。雪国ならではの重厚な古民家を現代的にリノベーションし、徹底的な断熱によってエネルギーの効率化を図っている。雪国の伝統や文化を取り入れた健康的な食事で、野菜は無農薬、有機野菜を中心にできるだけ近くから仕入れている。伝統的な保存方法である雪室や発酵食にも力を入れている。

尚文

木々に囲まれた敷地、木造の建物、木製家具など木の温もりを感じる温泉宿。地元で採れるきのこや山菜、契約農家がつくった野菜、きれいな水で育った川魚など、山の幸をふんだんに使った山人料理が魅力。水道の水は、Biosphere Reserves内の水源から来ている。

高半

湯沢の街並みを一望できる高台に位置し、文豪・川端康成が小説「雪国」を執筆した宿としても知られる温泉宿。当時の部屋はそのまま保存されており、スタッフのガイドで見学することもできる。自然エネルギーを活用し、エネルギー消費削減にも取り組む。

玉城屋

周囲を里山に囲まれた松之山温泉街にある宿。地域の食材をふんだんに使ったフレンチ料理とお酒のマリアージュが魅力。環境に配慮したアメニティを採用し、使い捨てではなく長く使用してもらえるようにデザインにも気を配っている。温泉熱を暖房に使用するなどエネルギーにも配慮している。

辰巳舘

利根川沿いにある落ち着いた雰囲気の温泉宿。AKAYAプロジェクトなどの自然環境を守る活動を間接的に支援しながら、自然観察会などのアクティビティによって、旅行者が地域の自然に親しむ機会を提供している。食事は、囲炉裏を囲んで、地元食材を使った郷土料理で、雪国らしさを堪能できる。