文豪ゆかりの地を訪ねて ~三国路与謝野晶子紀行文学館 “椿山房(つばきさんぼう)” 編~

作成: 日時: 2014年9月7日
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群馬県みなかみ町にある猿ケ京温泉は赤谷湖が美しい温泉地。この地に与謝野晶子は2度ほど訪れ、80もの歌を残した。猿ケ京ホテルに隣接する「三国路与謝野晶子紀行文学館 “椿山房(つばきさんぼう)」は自由に女性の心を歌った晶子のすべてがわかる文学記念館である。

晶子はみなかみ訪問時に地元の人から聞いた民話や伝説から多くの歌を生み出した。その時の歌を含めた数々の歌や紀行文を映像と音声で楽しめる視聴覚室、そして歌集や評論の初版本が展示されている展示室などで晶子の生涯と作品にふれることができる。

玄関

館内には歌人としての晶子だけではない、作家、評論家、そして11人の子供の母親として教育論や児童文学に、と幅広く活躍した晶子の足跡がわかる。

館内

「明星」の初版本も

「明星」の初版本も

受話器を取ると昭和十一年NHKで放映した晶子の朗詠二十三首が受話器の向こう側から聞こえてくる

受話器を取ると昭和十一年NHKで放映した晶子の朗詠二十三首が受話器の向こう側から聞こえてくる

館の正面には晶子と、彼女の才能を見出した夫、鉄幹の歌碑がある。

館の正面には晶子と、彼女の才能を見出した夫、鉄幹の歌碑がある。

当時晶子が訪れた温泉は、電源開発のためのダムによってできた赤谷湖の湖底に沈んでしまったが、湖の周りは遊歩道があり湖畔の涼しい風を感じながら散歩することができる。

散策道

 

三国路与謝野晶子紀行文学館 “椿山房(つばきさんぼう)”
群馬県利根郡みなかみ町猿ヶ京温泉1175
TEL:0278(66)1110
開館時間9時~5時(不定休)
http://www.sarugakyo.net/bungaku/