Chill Out 五感をひらく 森の中のチルアウト

作成: 日時: 2021年7月2日
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日常から離れて緑につつまれると、心身の力みが抜けてリラックスしてくる。もちろんそれだけでも贅沢な時間だけれど、せっかくならもっと、まったりしてみよう。というわけで、津南町で森林セラピーガイドをしている岡村昌幸さんに、ガイドがいなくてもできるセルフセラピーの方法を教えてもらいました。

 

感覚をひとつずつひらく
現代人は五感のうち視覚ばかり使って過ごしている。それはスマホをイメージしてもらえればわかりやすい。ほんのちょっと指を動かすだけで、あとは目から入ってくる情報にだけ集中している。こういう状態を「感覚を閉じている」と岡村さんは言う。「まずはその閉じている感覚を森でひとつずつ開いていきましょう」。

 

森の音に耳を澄ませる
「まずは聴覚。森の中で聞こえる音に集中することが、シンプルですが、とても効果があります」。なるほど、森の中で耳をすませてみると、いろんな音が聞こえてくることに気づく。鳥の声、森のざわめき、川のせせらぎ…。その音一つひとつに集中することで、頭が空っぽになって、リラックス効果がある。聞こえた音の種類を数えてみるのもいい。「無言の時間をつくって、聴覚を使っていろいろ感じてみてください」。

 

そして触覚、嗅覚をひらく
次は、吹き抜ける風を感じたり、木にふれてみたりしてみよう。あるいは、野草のにおいを嗅いでみるのもいい。木にも種類があって、ブナとナラに触ってみたら、ブナのほうが冷たいとか、気づきがある。「こうして森の中で五感を順番にひらいていくと深くリラックスできます」。

 

腹式呼吸もおすすめ
他に岡村さんのおすすめは、腹式呼吸をしながら呼吸を数える「数息観(すそくかん)」という方法。息を吐ききってから、吸う。これを一回と数えて、それを繰り返す。「人は複数のことを同時にできるようにはなっていないんですよね。だから呼吸の回数を数えている間は、他のことを考えないで集中できますよ」。

 

森林セラピーガイドの役割
「森林セラピーをするときは、基本的にガイドはあまりしゃべらないんです。私がこころがけているのは、いかにお客さんに森を感じてもらえるか、ですね」。一人ひとりの参加者に目を配って、内容もそのときどきの参加者にあわせるので、森林セラピーの適正人数はガイド一人あたり5人程度までだという。「基本的には森が癒してくれる。私たちは、お客さんと森をつなぐお手伝いをするだけ。森の力は本当にすごいですよ」。

 

聞き手 小島 裕輔(雪国観光圏ブランドワーキンググループ)
森林セラピーガイド 岡村 昌幸

津南町森林セラピーガイドプログラム
(ガイド料・保険・環境整備協力金・セラピー弁当込み)
(1名様)1日コース 10,000円 半日コース 8,000円
(2名以上)1日コース 6,000円 半日コース 5,000円
お申し込み・お問い合わせ先:025-765-5454
津南町森林セラピー推進協議会事務局(役場観光地域づくり課)
メール chiiki@town.tsunan.niigata.jp